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Big sister smiling while gently holding her baby sibling

​ドゥーラに関するよくある質問

産後ドゥーラってどんなお仕事? ドゥーラはギリシャ語で「doulē: 仕える女性」を意味します。ご近所づきあいが今よりもずっと親密だったひと昔、どのコミュニティにも近所のお母さんたちの出産育児を手助けしてくれる経験豊富なおばあちゃんがいたはずです。ドゥーラの​原点はそこにあります。現代のドゥーラは、高い専門性をもち年齢に関係なく活躍していますが、親しみやすさとサポートの仕方は「近所のおばあちゃん」に近いのではないかなと私は考えています。 ドゥーラには出産ドゥーラと産後ドゥーラの2種類があり、名前の通り出産ドゥーラは出産を通して、産後ドゥーラは産後にお母さんとそのご家族を支えます。 私がご提供している産後ドゥーラケアの場合、産後数週間​から数か月の​家族サポートを通して、お客様が「赤ちゃんと一緒に生活していく基盤ができた」「赤ちゃんのお世話をしていく自信がついた」と感じていただけるようになることを目指します。 現代のドゥーラは、科学的根拠に基づいてお客様をサポートできるように専門的なトレーニングを受けています。出産育児は、それぞれの国や地域の風習、文化、いいつたえ、時代の流行といった影響を少なからずうけるものです。それらに惑わされることなく、科学的根拠​(エビデンス)に基づいた情報をお客様と共有して、お客様が出産と育児に関して​自分らしい納得のいく選択ができるように支援することも、ドゥーラの大切な役割のひとつです。

助産師さんやベビーシッターとの違いは? 産後ドゥーラと助産師さんの大きな違いのひとつは、ドゥーラは医療行為は行わないという点です。たとえばお母さんに「おっぱいがはって授乳が痛い」というトラブルがあったとき、産後ドゥーラは科学的根拠に基づいた知識と経験から疑わしい原因とその対処法を​判断して​、​お客様と共に解決を目指すことはしますが、診断を​くだしたりお薬を処方したりすることはしません。 また、ドゥーラはお客様に対して「こうするべきだ」というアプローチは極力とらないように心がけます。これも医療従事者との大きな違いです。赤ちゃんはご両親とご家族がこれから長い年月をかけて育んでいく命であって、ドゥーラはあくまでその最初のステップをお手伝いするだけの脇役です。ドゥーラが離れた後、ご家族が自信をもって自分たちらしく赤ちゃんとの生活を築いていけるように、ドゥーラは「ご家族は何を望んでいるのか、どうしたいのか」を尊重し、それを科学的なエビデンスに基づいてサポートできるように努力します。 そしてドゥーラは物理的にも心理的にもお客様により近いところでサポートします。たくさんの患者さんを抱えて分刻みでスケジュールがつまっている助産師さんやドクターにはなかなかゆっくり相談をしたり話を聞いてもらえないのが現実です。一方産後ドゥーラは、物理的にも心理的にもより近いところでご家族に寄り添えるように、時間をかけてご家族と信頼関係を築き、ご家族の方針やご要望にしっかりと耳を傾けて、必要に応じたサポートをご提供することを心がけます。産後数か月にわたって定期的にサポートに入ることも珍しくありません。 では産後ドゥーラとベビーシッターはどう違うのでしょう。 産後ドゥーラは、新生児と産後のお母さん、そしてご家族を効果的にサポートするための専門知識や実践的トレーニングを受け資格を取得したうえで働ている人がほとんどです。ベビーシッターよりも専門的な知識をもって、科学的なエビデンスに基づいた産後サポートを提供することができます。 ​赤ちゃんのケアだけでなく、お母さんそしてご家族までサポートするのも産後ドゥーラの特徴です。ご家族みなさんが赤ちゃんと一緒に快適に生活していくために必要なサポートは、時に家事をお手伝いすることかもしれませんし、年上のお子さんと一緒に遊ぶことかもしれません。赤ちゃんをケアしている間にお母さんとお父さんにゆっくりと休んでもらうことかもしれませんし、お母さんの話に耳を傾けることかもしれません。産後ドゥーラは「目の前のご家族をサポートするためには何ができるか」という視点にたって、サービスの内容を必要に応じて柔軟に変えていくことができます。 このように産後ドゥーラは、赤ちゃんを迎えたばかりのご家族をより身近に親密にサポートするために、それぞれのご家族のニーズにあわせたサービスをご提供する存在といえるでしょう。

なぜ日本ではあまり聞かないの? 私もアメリカで出産育児をするまで「ドゥーラ」という言葉さえ聞いたことがありませんでした。私のまわりのアメリカ人にドゥーラのことを話すと、多くの人は名前とだいたいの仕事のイメージ​くらいはもっているようです。日本に比べてアメリカの方がドゥーラ​のお仕事は認知されているといっていいでしょう。 なぜ日本よりもアメリカの方がドゥーラというお仕事が浸透しているのでしょうか。産後ドゥーラに限定した私なりの考察になりますが、出産後のサポート体制の違いが理由のひとつではないかと思います。日本では、分娩時に大きなトラブルがなかったとしても産後は5日ほど病院に泊まって、その間にお母さんはなるべく心身を​休ませながら、セルフケアと新生児のお世話の仕方を教わる体制が整っています。また里帰り出産をしたり、出産後にご家族の誰かが泊りがけでサポートをしに来てくれることも珍しくありません。一方アメリカでは通常1泊2日、帝王切開でも3泊4日(どちらも出産した日は数えない)で家へ帰されます。入院中、希望すれば​母乳相談は受けられますが、それ以外の新生児ケアや産後の母体ケアを積極的に教えてくれるようなサポート体制は病院にはありません。ご家族が遠くに住んでいたり全員フルタイムで働いていたりすると、​継続的なサポートを受けることも難しいでしょう。お母さんが産後の傷も癒えていない満身創痍の体で自宅に戻り、新生児のお世話をたったひとり(運が良くても夫婦ふたり)で手探りで習得していくの​はなかなか過酷ですから、「産後はドゥーラの助けをかりる」という考え方がアメリカではより普及しやすいのかもしれません。 一方、アメリカに比べて充実した産後ケアが受けやすい​日本でも、家族をとりまく環境の変化や、より長期にわたる産後サポートの重要性が少しずつ認知されるようになり、産後ドゥーラも活躍し始めています。(下の「日本で活躍する産後ドゥーラ」を参照)

産後ケアが必要な期間はどれくらい? 赤ちゃんやお母さんの健康状態、回復のようす、サポートの有無によって個人差があるので一概にはいえませんが、一般的に産後ケアのニーズがもっとも高いのは産後8週間ほどです。この時期のお母さんの体は妊娠出産のダメージを大きく受けていますし、ホルモンバランスも劇的に変化します。赤ちゃんは昼夜の区別や生活のリズムなくおっぱいを欲しがりますし、ご両親は授乳育児を含めた新生児ケアについて不安なこともでてくるでしょう。この時期に、なるべくストレスの少ない環境でお母さんが心身を休ませることと赤ちゃんとの絆を深めることだけに集中できる環境づくりをおすすめしています。これが実現できると、その後の産後の回復がぐっとはやまり、母乳育児を含めた赤ちゃんとの新生活が軌道にのりやすくなります。もちろんこれ以降でも、「寝不足が続いていてつらい」「おっぱいトラブルに悩んでいる」といった理由でサポートを必要とされるご家族はたくさんいらっしゃいます。赤ちゃんの月齢に関わらず、赤ちゃんとの生活で困っていることがあれば、お気軽に産後ドゥーラにご連絡ください。

ドゥーラには何回来てもらえる? 土日祝日を除いて私のスケジュールが空いている限り、お客様のご要望にそって訪問スケジュールをたてることができます(ただし、日中のサポートの場合は一回の訪問につき4時間以上、夜間サポートは8時間以上のご提供となります)。 月曜日から金曜日まで週に5回5回、毎日6時間きてほしいというお客様もいらっしゃれば、疲れがたまっていたり授乳がうまくいっていない時に数回だけサービスを受けたいというお客様もいらっしゃいます。お客様のニーズにあわせた訪問スケジュールを心がけています。

私が資格をとった団体 ドゥーラの資格を取得できる団体は世界中にあります。私はこちらの団体を通して資格を取得しました。 Childbirth International https://childbirthinternational.com/

日本で活躍する産後ドゥーラ アメリカに比べて充実した産後ケアが受けやすい​日本でも、家族をとりまく環境の変化や、より長期にわたる産後サポートの重要性が少しずつ認知されるようになり、産後ドゥーラも活躍し始めています。日本での産後ドゥーラの資格、お仕事について知りたい方はこちらへどうぞ。(私はこちらの資格はもっておりません。) 一般社団法人ドゥーラ協会 https://www.doulajapan.com/

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